ボイペーバ島/バイーア州(Ilha
de Boipeba)
バイーア州沿岸チニャレ諸島にあるボイペーバ島は、大西洋とインフェルノ川に両岸を囲まれた美しい島。多種多様な植物が生息し、マタ・アトランチカ(大西洋岸森林)、マングローブ林、ビーチなどの自然が広がる。
10数年前まで電力の供給がなかった集落があ
ったこともあり、島のライフスタイルはいたってのんびり。さらに環境保護のおかげで景観は楽園そのもので、漁師が使うカラフルな船、両側をビーチに囲まれたインフェルノ川河口、ヤシの木が生い茂るタシンリミリン・ビーチが幻想的な島の風景を演出している。
貯水槽のある丘からは、北にベーリャ・ボイペーバの村とインフェルノ川、東に海、南に島の大自然を見渡すことができる。場所を変えて、モンテアレグレやモレレなどの小さな村に行けば、砂の道、小さな丘、林、デンデヤシに迎えられる。
丘から約2時間の道程を経てモレレ湾に。ここのビーチは限りなく透明でサンゴ礁が美しい。ココナッツジュースを飲みながら日光浴をするのもいいし、海水浴を楽しむのもいいだろう。帰り道にはモレレビーチからコエイラビーチなど、ほとんど人のいないビーチを通ることになる。道中にはカキが獲れる小川もあ
るが、それよりもやはり、生い茂るヤシ
の木で有名な2キロの砂浜が伸びるコエイラビーチがオススメだ。
ビーチの中でもとくに静かなビーチはバイネーマビーチ。ビーチの奥にはマタ・アトランチカにつながるバイネーマの森林が。高さ30メートルを超える様々な木々が立ち並ぶ中、イチジクの大木は圧巻。森林には人がほとんどおらず、神聖な状態が保たれている。
また、沈没したスペイン船があるカトゥー川の河口を訪れるのも選択肢のひとつだ。
ベーリャ・ボイペーバの村
1563年頃にイエズス会によって建設された住民1600人足らずの小さな村。こんな小さな村にも、中心部にある広場には天然芝のサッカー場があり、なんともブラジル的だ。広場にある大木の木陰でひと休みするのもいいし、1610年に建てられた旧ジビーノ・エスピリト・サント教会に続く道を歩くのもまたおもしろい。アルト・ダス・ポンバスの丘に登れば、美しい村の景色を見下ろせるだけでなく、インフェルノ川、ビーチ、チニャレ諸島にも視界は広がる。また、村に戻る道中にあるマンジオカ粉の製造所はぜひ覗いておこう。ここでは、現在でも昔ながらの伝統的な手法でマンジオカ粉が作られている。マンジオカ粉の製造所を少し過ぎると、今度はデンデヤシ油の製造所がある。デンデヤシ油生産は値崩れが原因でここ数年衰退しているが、今もなお、人々が伝統を守り続けている。
マングローブ林に興味がある人は、ボイペーバビーチからカヌーに乗って林の中を探検しよう。カヌーといっても丸太で作ったいかだのようなもので、地元の漁師が使用している乗り物だ。この辺りでは白や赤のマングローブを観察することができ、木々はカヌーを覆うように自然のトンネルを形成している。カヌーを漕ぐ人にとって、マングローブの根に絡まないように操縦するのはひと苦労だ。水量が多いときにはたくさんのカニやエビが枝に生息するので注意深く見てみよう。カヌーを止めるとカニやエビが木の上を歩く音までもがはっきりと聞こえてくる。
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