【NB編集部】7月8日、日本の農林水産省がブラジル産マンゴーのケント種を日本市場に流通販売することを承認した。実に32年にわたる交渉の結果が実を結んだ。
2005年から農水産保護局植物衛生課により、ケント種輸出解禁の交渉が開始された。日本の農林水産省は、ブラジル側のマンゴーの徹底した衛生管理の提案条件を受け入れ、今回の承認に踏み切った。10月はじめにマンゴーの収穫期間に入るため、ブラジル政府は日本から調査官を招き、マンゴーが熱水処理される過程を公開する予定。
日本におけるブラジル産のマンゴーは、トミーアトキンス種が2004年から輸入解禁されている。昨年、ブラジルでは15・7トンのケント種が収穫され、うち20%は海外市場に回った。中でもオランダは最大の消費国であ
る。とくにケント種は高値で取引されており、ブラジルにとっても利益が大きく、単価が11ドルのトミーアトキンス種に比べ、ケント種は15ドルになる。
日本におけるケント種の輸入解禁は、昨年末にほぼ決定しており、その際ブラジルの農務省査察団が訪日し、ブラジル果物の日本市場開放の将来性について調査した。査察団は植物防疫所のマサオ・タダノ補佐官が代表を務め、ケント種の輸入だけでなく、キーツ種の輸入解禁も視野に入れるとの朗報をもたらせた。さらにブラジルで栽培される柿フユ種の輸出も品目の仲間入りする可能性があ
るという。
ケイコ・ウラモト調査員の報告によると、寄生虫や果実につくミバエ類の卵が生産物の自由な輸出入の制限要因になっており、日本は消費者の安全を確保する新鮮な果物しか輸入しない。マンゴーの場合だと熱水処理が施され、薬品を使わず安心であ
る。この方法は7年前からブラジルの農務省とサンフランシスコの果物農家で開発された。
昨年ブラジル農務省が派遣した農業視察団は、マンゴーの後に柿が日本市場の注目を集めるといい、さらにそう遠くない将来、柿のように注目を浴びるブラジルの果物は、パパイアとぶどうという意見も出ている。しかし日本の農林水産省の生果実輸入報告書によると、パパイアの日本の年間輸入量は、4千トンに満たない。この数字はバナナの年間輸入量に比べると取るに足らない量であ
るだろう。2005年の日本のバナナ年間輸入量はなんと百万トンに上るのだ。
それでも、日本の市場はブラジルパパイア輸出振興協会にとって魅力的であ
り、日本への輸出には意欲的である。