2007年4月23日
ヴァンダレイ・シウバが敗戦についてコメント(後編)
王座を逃しはしたものの、今だ衰えることのない強い闘志。ダン・ヘンダーソンに敗れるまで、不屈の精神で約6年にわたりベルトを死守してきたヴァンダレイ・シウバが挑戦者として見据える先とは? ただでは起きあがらない彼がこれからについて語った。
質問(以下Q):長期間王座を防衛してきた選手は、あるとき急にそれ以上戦う気力を無くすといいますが、6年間ベルトを守る中で、モチベーションを失うことはなかったですか?
ヴァンダレイ・シルバ(以下W):王座が賭かっているかどうかではなくて、練習や試合の日々が選手をそういう気持ちにさせるよね。戦うということはとても大変な仕事だよ。毎日汗を流して、苦しい練習をしないといけないから。それにダン・ヘンダーソンとの試合では、今まで感じたこともないようなプレッシャーを感じていたんだ。ブラジルに帰ってきてから身体検査もしてみたんだ。問題はなかったんだけどね。でも試合当日は喉がすごく痛かったし、口や首の回りに疱疹(ほうしん)が出て、ブツブツだらけになったんだ。医者に行ったらストレスかもしれないと言っていたよ。だけど僕みたいに普段リッラクスしている男に何のストレスがあるんだ?って思ったね。あの試合が終わってからは、とにかく王者になるのは本当に難しいことで誰にでもできることじゃないと感じた。僕は長年王者でいられたし、もしうまくいけば再びベルトを取り返せると思っている。そしたら今度はもっとリラックスできるし、コンディションを管理することだってうまくやれると思う。
Q:ダン・ヘンダーソンとの再戦が実現すると思いますか?
W:もちろん。6年間も王者でいたということと、あの試合もベストのコンディションじゃなかったということを考えれば、もう一度彼と、もしくは他の新しい王者と試合をするだけの権利はあると思うよ。だけどマウリシオ・ショーグンもたくさんの強敵を倒して、この階級では最高の選手だから、僕じゃなかった彼がやることになる。もし僕にチャンスをくれないなら、彼にあげて欲しい。彼だったら問題はない。王者に挑戦するのにふさわしいと思うし、今がその時だと思う。
Q:ドナ・ホワイト(UFC兼PRIDE)社長はダン・ヘンダーソンとの試合後、もうチャックリーデルとあなたの試合を組む理由がなくなったと言っていましたが、彼との試合は実現すると思いますか?
W:できると思うよ。彼だっていつまでも王者でいられるはずがないからね。僕がまた王者になったら、今度は彼がもう王者ではないということもありえる。格闘技の世界ではいろんなことが起きるからね。もし今年、うまくいけばたくさんいいことが起こると僕は信じている。バーリトゥード自体も成長しているし、この世界で戦っている選手は、これからたくさん稼げると思う。僕はまだまだ選手としてやっていくつもりだよ。それに彼との試合もやる。僕が歳をとれば、彼はもっと年寄りになるから、その前に試合を組ないとね。でも僕は今落ち着いているからいつでもいい。どのくらい長くても待てるよ。
Q:格闘家人生で初めて2試合連続負けを経験しましたが、これによって練習方法を変えることは考えていますか?
W:すでに変えたよ。今はもっと技術面を鍛えている。ボクシング、柔術などを伸ばしているところなんだ。ここ数年でバーリトゥードは本当に進化したから、これから出てくる新人の選手や、今も成長し続けているベテランの選手と対等に戦いたかったら、僕も進化しないといけない。ハファエルコーチは違った練習をしてくれているし、ボクシングはフロリダで世界王者のスパーリング相手をしてきたオズマール・ジーアスの個人レッスンを受けている。それにフィジカルの練習もさらにきつくやっているよ。また王者になるためにはこれまで以上にきつい練習をしないといけないと思っている。
Q:10年のキャリアを振り返ってみてどう思いますか?
W:うまくいっていると思う。格闘技を始めた頃はバーのウェイターだったんだ。10年の半分ぐらいはバーで働きながら試合をしてという感じだった。王者になってからは名前も世界で知られるようになったし、バーリトゥードも成長しているし、チームメイトが試合に出るために僕が扉を開いてあげるということも実現できている。自分の試合、技術を通じてチームのみんなが試合に出られるようになった。何よりそれが一番、嬉しいことだね。キャリアを築いてきたし、これからもまだ何年か頑張りたい。今は気持ちも充実しているし、あと何年このペースでできるか楽しみだね。自分の仕事が好きだし、たくさんのイベントがあるし、どれぐらいやるかは自分次第。もうこれ以上は無理だと思ったらそのときは辞めようと思う。だけどまだそのときじゃない。まだまだ僕は強いし、モチベーションも今まで以上にある。次はぜひとも最高の状態でリングに戻りたい。
【格闘技】ヴァンダレイ・シウバが敗戦についてコメント(前編)