2007年4月20日
【格闘技】ヴァンダレイ・シウバが敗戦についてコメント(前編)
PRIDE33でダン・ヘンダーソンに敗れ、王座から転落したヴァンダレイ・シウバが先日、現在の心境をブラジルのメディアに語った。体調不良で戦った試合のこと、ベルトを失ったことについて格闘家らしく率直に答えている。
質問(以下Q):ダン・ヘンダーソンとの試合を振り返ってみてどうですか?
ヴァンダレイ・シルバ(以下W):いろんな要素が重なった試合だったと思う。僕としては自分の敗北に対して言い訳するのは好きじゃないけど、ときどき、試合を左右する要素が存在するということは事実だと思う。あの試合の場合、試合前に喉の痛みがあったんだけど、緊張していてあまり気にしなかったんだ。だけど、エアコンが効き過ぎていた部屋にいたから、前日になって熱が出た。一緒にいた妻が薬をくれたけど、喉の状態はひどかったんだ。それで熱が下がらなかったから、病院に行ったら2リットルの点滴を打たれたうえ、薬を飲まされた。体調は最悪だった。試合のときには良いコンディションでいないといけないのだけど、無理だった。なんであんなことが起こったのか分からないよ。ちゃんと準備をして、試合のために3カ月も練習したのに。3ラウンドになってバックブローをもらって少しふらふらしたんだけど、それはなんとか耐えられたんだ。だけど次にあごに2発もらって倒れたんだ。でも彼が勝ったことには変わらない。またぜひ再戦したいけどね。
Q:ダン・ヘンダーソンがあれほどスタンディングで勝負してくるとは思いましたか? あれがサプライズだったということはありますか?
W:それは関係ないと思う。僕の好きなスタイルはスタンディングの勝負だから。あの試合を見て、なんで3ラウンドで上になったときもっと殴らなかったんだと言う人もいたけれど、僕が好きなのは立って殴り合うことだから。ただ、あの試合では彼のパンチが僕のあごを捕えた。ただそれだけのことだよ。あれが彼のスタイルだし、あの日は不幸にも彼のラッキーデーだったね。
Q:体調不良のままリングに上がりましたけれど、もしまた試合の日に戻れるとしたら、あの状態でもう一度リングに上がりますか?
W:上がると思う。大会はすべて準備万端だったし、自分の出番がきたら選手は戦わなくてはならない。もしあそこで戦わなかったら、ベルトを取られるよりも自分のキャリアに傷がついていたと思うよ。なぜならイベントと僕のコンディションは無関係だからね。もしあの日に試合をする契約をしたのなら、骨折などどうしても出られない理由がない限り、あの日に自分の試合をしないといけないんだ。それにあの大会ではメインイベントだったから、どんな理由があっても出ないといけなかった。
Q:長年王者として君臨し、初めてベルトを失って朝起きたときの気持ちはどうでしたか? どんな思いが頭をよぎりました?
W:いろんなことを考えたね。頭が空っぽになったし、これからどうしようかとも考えたよ。だけどそんなとき妻やチームメイトが一緒だったから良かった。彼らはいつだって僕を励ましてくれる。もちろん、もう自分は今までの自分ではないのかとか、歳をとってきたのかということも考えたよ。数十秒は落ち込んだけど、やっぱりもっと練習して前進しようと思った。僕はとても楽天的な人間なんだ。こうして吹っ切れた理由のひとつは、ベルトを失ったからなんだ。これからまたそれを追いかけることができるからね。挑戦者になったということはとてもいいことだよ。すでに練習も始めているし、また王者になりたいと思っている。以前にも言ったけど、もしベルトを失う日が来たら、そのときはそれを追いかけていたい。今がそのときだと思う。
(続く)
後編は4月23日配信予定です。