ブラジル人を虜にするカントリー・バンド
サンバやボサノバだけがブラジルじゃない。様々な音楽を生み出し、取り入れ、自分たちのものにするこの国では、アメリカ西部で生まれたカントリーミュージックだって、ブラジル・カントリーにアレンジしてしまう。
サンパウロ市バハ・フンダ(Barra Funda)にある、カントリーミュージックとセルタネージャ専門のライブハウス「ヴィラ・カントリー(Villa
Country)」を拠点に活動するヴィラ・カントリー・バンド(Villa Country Band、VCB)は、同ライブハウス開店に合わせて結成された。セレクトされたメンバーは9人。それぞれが経験を積み重ねたエキスパートたちだ。
「ブラジルでアメリカン・カントリー」というと、なんだか奇妙な組み合わせのようだが、VCBのリーダーでヴォーカルのカウ(カウ・マルケス)は「ブラジルに限らず、世界で一番影響力のある音楽はロックだよね。僕はビートルズやローリングストーンズを聴いて育ったんだ。その原点としてカントリーにも聞き慣れていたから、音楽の選択としては何もおかしいと思わないよ。それに、ブラジルにはカントリー・ミュージックが育つ文化があるしね」と語る。
「ブラジルには、ブラジル版カントリーミュージックといえるセルターネージャがあるじゃないか」という人がいるだろう。そんな質問に対してカウは「両者は似ているところもあるけれど、愛や恋を歌うセルタネージャに対してカントリーはより日常に焦点を当てているんだ。それにリズムも違うし、カントリーの方がテンポが速い」と違いを説明してくれた。そして「両者は、ブラジルでお互いに刺激しあって共存しているよ」とも。
それぞれが高い技術とカントリーに対する情熱を持っているVCBのメンバーは、英語のアメリカン・カントリーをカバーする一方で、ポルトガル語の曲を作り、カントリー・ブラジレイロ(ブラジリアン・カントリー)を生み出している。カウは「バンド結成から4年を経た今、自分たちの音と自分たちの言葉(ポルトガル語)を観客に見せることができる」と胸を張った。
VCBが魅せるポルトガル語のカントリーは、本場の素朴さを持ち合わせながらも、ポルトガル語が持つ独特の表現とブラジルのリズムを感じさせる。最後にカウは「僕らがアメリカのカントリーを歌うことは、同時にカントリー・ブラジレイロを生み出すということなんだ」と語った。
【取材コーディネート】José
Carlos Marques/NB
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ヴィラ・カントリー・バンド
Villa Country Band
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2002年結成。リーダーのカウ・マルケス(ヴォーカル)を筆頭に、カルロス・アニャイア(ギター、バックヴォーカル)、フラヴィオ・サンチェス(ベース)、ビラ・サントス(ドラム)、タイス・アンドラーデ(キーボード、バックヴォーカル)、カンチネリ(バイオリン、マンドリン、バンジョー、バックヴォーカル)、デオ・リナルジ(ギター)、ベデウ・カイオネ(パーカッション)、デボラ・モレイラ(ヴォーカル)の9人組。ヴィラ・カントリー(下記参照)を拠点に、ブラジリアン・カントリーを生み出し、ファンを魅了している。9月20日に2枚目のアルバム「9」をリリースした。
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