【作家紹介】ジョルジェ・アマード
パウロ・コエーリョに次ぐ発行部数を誇るブラジル人作家。
1912年にバイーア州イタブーナ市で生まれ、1歳のときに地元で天然痘が流行したため、家族と共にイリェウス市に移る。幼児期のほとんどを同地で過ごし、その思い出がのちに多くの小説を生み出すきっかけとなった。
ジャーナリストの道を進んだジョルジェ・アマードは、イデオロギー論に影響を受け、その世代に多かった共産主義者になる。その影響か、作品にも社会の不平等問題、民俗、政治、信仰、伝統、官能などを扱ったものが多い。
記念すべき処女作『O
país do carnaval』を発表したのはリオデジャネイロ大学法学部にトップの成績で入学した1931年、当時の発行部数は1000部だった。この作品が批評家に絶賛され、たちまちベストセラー作家の一員となる。
その後も数々の名作を世に送り出し、1967年には本人の意志に反しながらも、ペレグリーノ・ジュニオル率いるブラジル人作家協会から、ストックホルムで正式にノーベル文学賞候補に推薦される。惜しくも受賞はならなかったが、川端康成が同賞に輝いた翌年の1968年にも同協会から、ポルトガル人作家のフェレイラ・デ・カストロと共に推薦を受けた。
2001年に亡くなるまで国内で49編の小説を発表。ブラジルのルーツにちなんだ彼の作品は、ブラジル文学界において最も意義深い近代フィクションとして高い評価を受けている。
妻は作家のゼリア・ガッタイ。2人の間に息子と娘がいる。
日本語に翻訳されているのアマードの小説
『テレザ』(東洋出版)
『カカオ』(彩流社)
『果てなき大地』(新潮社)
『砂の戦死たち』(彩流社)
『ツバメとトラネコ−ある愛の物語』(新潮社)
『老練なる船乗りたち』(旺文社)