【作家紹介】パウロ・コエーリョ

生存する世界のベストセラー作家、トップ20に入ると言われている超人気作家。彼の小説は56カ国語に翻訳され、世界150数カ国で合計8600万部以上の売上を記録している。中でも「アルケミスト」は、1万部売れればベストセラーと言われているブラジル国内で20万部を売り上げ、日本でもベストセラーとなった作品だ。
パウロ・コエーリョは1947年8月24日にリオデジェネイロに生まれる。1970年、学問を放棄して、メキシコ、ペルー、ボリビア、チリ、ヨーロッパ、北アフリカなど世界各地を放浪する。その後作詩家としてしばらく活動するが、やがて業界から身を引き、1987年ついに、「星の巡礼」で作家デビュー。翌年の1988年にアルケミストを刊行し、大ブレークした。この2冊のほかにも「11分間」、「ベロニカは死ぬことにした」、「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」、「第五の山」、「ザーヒル」、「悪魔とプリン嬢」などが日本語に翻訳されている。
パウロ・コエーリョの文体は分かり易く平凡である。彼の小説を「商業的であり、文体がシンプル、まるでノウハウ本のようだ」と批判するブラジルの批評家も少なくない。しかしその一方で、時には平凡すぎるほどの彼の文体によって構成される物語が多くの読者に知識、信仰、娯楽、そして、「世界に秩序を」と呼びかけるような希望を提供しているのもまた事実だ。それは、科学者も経済学者も政治家もなし得なかった偉業である。一度でも彼の作品に目を通せば、ブラジルのグローボ誌が、「彼の小説にはそれまで本屋に入ったことすらなかった人に、小説を読ませ、それについて語らせるようなそんな力がある」と評するのもうなずけるだろう。