2006年7月26日
【キネブラ】Vol.4 ビハインド・ザ・サン(Behind The Sun)
ブラジル北東部の過疎地帯で農業を営む貧しい家族の下に生まれたトーニョの悲劇的な人生をつづった物語。
ある日、次男のトーニョは父親から敵家族に殺された長男の復讐(ふくしゅう)を命じられた。トーニョは人を殺すことに反対だが厳格な父親の命令には逆らえない。その一方で命令に従えば自分もいつか復讐されることを知っており、20年間生きた彼の人生が残りもう少しであることに気づく。1日中奴隷のように働かされ、これといった楽しみもない。自分の土地から出たこともない彼はほかの世界を全く知らない。兄の復讐を果たしたことで敵から追われ、自分の身を危険にさらしたとき、トーニョは暴力、そして自分の家族が信じてきた伝統に疑問を感じる。家族へのせめてもの反抗として、弟のパクを連れて夜中にこっそり家を抜け出し、サーカスの一員であるクラーラと出会い恋に落ちる。しかし彼の悲しい運命は決して変わることはない。
監督は日本でも話題になったセントラルステーション(原題Central do Brasil)のウォルター・サレス。トーニョを演じたのは、米映画チャーリーズエンジェルや英映画ラブアクチュアリーなどにも出演した国際派俳優のロドリゴ・サントロ。ところどころで凝ったカメラアングルで撮影しており、夕方や夜を撮ったシーンでは魅了されること間違いない。
原題 Abril Despedaçado
監督 ウォルター・サレス
出演者 ロドリゴ・サントロ
ラビ・ラーモス
ジョゼ・ドゥモンチ
リタ・アゼマニー
フラビア・マルコ