2007年6月25日
ラッパー署長が町で大人気=サンパウロ
エスタード・デ・サンパウロ紙の電子版は19日、サンパウロ州イガラパーバ市の警察署に勤務する署長が歌うラップが人気を呼び、同署の電話が鳴り止まない状況だと伝えた。
報道によると、同署には、地元ラジオで話題になっている曲「Laços Eternos」を歌っているラッパーがクロビス・ロドリゲス・ダ・コスタ署長なのかどうかを確認する電話が殺到。ラジオ局も「電話に応対した途端、みんなが彼のラップをリクエストしてくる」とその爆発的な人気ぶりに驚いている様子だ。
「Laços Eternos」はスラングを交えた典型的なラップソング。3週間前からリクエストが増え、たちまち地元ラジオのランキングでトップに踊り出た。現在ではフランカ市やバヘートス市のラジオでも放送されている。
コスタ署長は、ギャングや警察を疎外しようとするブラジル社会をテーマにした同曲の中で、ギャングも警察ももとはといえば同じ貧困層の人間であり「警察は偽物の狩人。それでも狩る側で生活している」などと複雑な気持ちを表現している。
今まで曲を作ろうと思ったことは一度もなかったというコスタ署長は、ヒップホップグループを題材にした映画「Antônia」を監督したタタ・アマラルの講演会に出席したのがラップをするきっかけになったと説明「同映画について議論していた流れで、ワンフレーズ試しにラップをしてみたところ周りの人が気に入ってくれたので1曲分のリリックを書いてみた」と人気“ラッパー”誕生の軌跡を語った。