【NB編集部】聖路加国際病院(東京)の理事長で、96歳の現在でも現役の医師として活動する日野原重明さんが、ブラジル移民百周年記念講演ツアーのため来伯した。日野原さんと同氏が会長を務める「新老人の会」の会員約70人は4日、グアルーリョス国際空港から日系高齢者福祉施設・憩の園(ドン・ジョゼ・ガスパール社会福祉協会)に直行し、関係者から歓迎を受けた。
一行は、憩の園に到着後、協会の吉岡黎明理事長に説明を受けながら施設を視察、日野原さんは、ときおり入居者や職員に声をかけるなど交流した。歓迎昼食会では、吉岡会長が「憩の園の良いイメージを日本にもって帰ってほしい」とあ
いさつ。日野原さんは、施設の自然豊かな環境と充実した設備をたたえ「憩の園は訪問者を癒す効果があ
る。(飛行機による)長旅の疲れも癒された」と述べた。また、日本移民についてもふれ「国と国の関係は政治家ではなく民間がつくりあ
げるもの」と話し、滞在中にブラジルの歴史を学び、両国関係を密にしていきたいと意欲的に語った。
日野原さんは、戦前に京都帝国大学医学部を卒業後、聖路加国際病院に勤務。専門の内科活動のほか、1973年に財団法人ライフ・プランニング・センターを設立、予防医療、終末期医療などに取り組んでいる。2000年、財団内に「新老人の会」を設立、活動している。同会には現在、75歳以上の高齢者を中心に約7000人の会員がおり、国内に24支部、海外に3支部があ
る。今回の来伯でブラジル支部設立の意向も示されている。また、著作は200冊以上に上り、2001年に出版された「生き方上手」(ユーリーグ)は120部を越すベストセラーとなった。
日野原さんの講演は、11日(木)にサンパウロ州モジダスクルーゼス市で行われる。詳細はブラジル日本移民百周年記念協会(電話:11‐3309‐3875)まで。