ブラジル日本移民百周年を記念して来伯した聖路加国際病院の理事長、日野原重明さんが5日、サンパウロ市リベルダーデ区の客家会館で行われた第三十九回老人週間(サンパウロ日伯援護協会、ブラジル老人クラブ連合会など共催)で講演した。日野原さんは約1時間、長寿の秘訣、これからの高齢者のあ
り方などを自身の経験に基づいて語り、ほぼ満員となった会場を沸かせた。
講演では、ブラジルの死亡要因の上位に上がっている心臓疾患の予防に「肉を食べるときは脂分を取り除き、一日おきに食べるとよい」や「60歳以上になれば、食事の量を減らしていくこと」などポイントを説明、また、食事以外にも精神の安定など「生きる質」を向上させることが重要とし「自分の健康は自分でつくること」を強調した。
さらに、高齢者が社会の一員として活動し、自分たちの経験を次世代に伝えることが「新しい老人の役目」だと述べ、自身が会長を務める「新老人の会」の活動などを紹介した。
集まった人たちは、日野原さんのユーモアな語りに時おり笑いながら、講演に聞き入った。終了後には、日野原さんの著書「生き方上手」が販売されたが、用意された著書はまたたく間に完売、日野原さんの前には著書にサインしてもらおうと長い行列ができた。