2007年5月4日
多くの日本人がブラジルに無関心=日本政府調査
日本政府が4月4日に発表した「日伯関係に関する意識調査」で、多くの日本人がブラジルに対して無関心であることが明らかになった。ブラジル日本移民百周年(2008年)を機に両国の友情のきずなが叫ばれる一方で、日本国民からブラジルが無視されているとも受け取れる結果が出ている。
西林万寿夫在サンパウロ日本国総領事は「同調査は百周年のために特別に行われた。ブラジルに対する日本人の考えを知ろうというのが当初の目的だったが、残念ながら実際はほとんどの日本人がブラジルのことを知らないというのが現状だった」と予想外の結果に肩を落とした。
日本政府は2月9日から12日にかけて、全国の20歳以上の男女2000人にアンケートを実施。「ブラジルやブラジル人に対する親しみの有無」、「日本とブラジルの関係」、「今後の日本とブラジルの関係」、「日本とブラジルの相互理解を促進させるために有益な分野」、「在日ブラジル人の日本社会発展への貢献度」、「ブラジルに対するイメージや情報の入手元」、「ブラジルとのパートナーシップの有益性」、「ブラジルとの関係で強化するとよい分野」の8項目に分けて国民に意見を求めた。
「ブラジルやブラジル人に対する親しみの有無」では41%が「特に何も感じない」と答え「非常に親しみを感じる」、「親しみを感じる」を合わせた23%を大きく上回った。「日本とブラジルの関係」では、良好だと思うと答えた人(29.6%)が良好だと思わないと答えた人(12.5%)を上回った一方、半数以上が「どちらともいえない」、「わからない」と答えた。「ブラジルとのパートナーシップの有益性」では、50%が「非常に有益である」、「有益である」とした。「在日ブラジル人による日本社会への貢献」では32.4%が「ある程度貢献している」とし、32.8%が「どちらともいえない」、21.4%が「わからない」と答えた。
「ブラジルとの関係で強化するとよい分野」については48.8%が「学術・文化・スポーツ交流」を挙げた。「今後の日本とブラジルの関係」では44.5%が「より一層関係を良くするべき」、32.3%が「現状で十分良好である」と答えた。
「ブラジルに対するイメージや情報の入手元」ではテレビ・新聞などの答えが最も多く、これに関連し、西林総領事は日本のメディアに対し、サンバやサッカーだけでなく、ブラジル経済なども取り上げることを期待している。しかし、調査結果から判断すると、百周年記念に対する日本の協力はそれほど期待できるものではないというのが現状だ。現在まで日本政府協力による事業で唯一決定しているのは、来年4月から6月かけてサンパウロ市のピナコテッカ美術館で行われる「江戸時代展」だけとなっている。