ブラジル式で年越し
日本で年越しといえば、そばを食べながら紅白を見て除夜の鐘を聞く、コタツの中でしみじみと新年を振り返り新年に備える。そんな日本の反対側の多民族国家ブラジルの年越しは夏。当然、年越しも日本とは違ったものになる。多くのブラジル人は年越しの際、より良い新年を迎えるために様々な儀式で縁起を担ぐ。主なものを挙げてみたので皆さんもブラジル式で年越しを迎えてみてはいかがだろう。
波を飛び越えて縁起担ぎ
年末の休暇を利用して、年越しを海で迎えるブラジル人は多い。ビーチで新年を迎えた人は、7回波を飛び越えることで新年の縁起を担ぐ。この儀式は、奴隷としてブラジルに連れて来られた黒人たちが持ち込んだカンドンブレと呼ばれる民俗信仰。7という数字は神秘的な数字で、カンドンブレで崇められている海の女神イエマンジャ(Iemanjá)の息子エシュ(Exu)にかかわる数字だといわれている。7回飛び超えると「道が開ける」とされ、幸運を引き寄せるためには、儀式の後、決して海に背を向けてはならない。
海の女神に捧げる儀式
12月に入ると、カンドンブレの中でも重要な神として信仰されるイエマンジャにかかわる儀式が海辺で繰り広げられる。イエマンジャに捧げる品を木製の小船に載せて海へと放つこの儀式で人々は、イエマンジャへの信仰と新しい年への希望を託す。
真っ白な気持ちで?
新年を幸先よくスタートさせるには服装も重要だ。一般的に年越しの際に白を着ると、新しい年は融和と平和をもたらすとされている。白は、純粋な心、善行のシンボル。
色のほかにも、新しい下着で年を越えると、恋愛の面で大きな効果があるとされている。新しい下着は、お互いの誤解を避け将来を約束させるとされ、付き合い始めた人にお勧めのげん担ぎ。
豆を食べてチャンスをつかめ
扁平な形をしたレンズ豆はこの時期に食べる食材のひとつ。レンズ豆を食べる習慣は聖書から来ており、豊作のシンボルとなっている。また、レンズ豆を使った料理を食べると次の年に多くのチャンスを得ることができるとされている。
金運を上昇させたい人にはザクロがお勧め。ザクロの小さな実を7つ食べ、その中にある種を財布に入れておくと次の年には金運が上昇する。
豚は縁起のいい食べ物
豚は鼻を使って地面を掘り、その動きは前にしか向いていない。そこから、次の年が前進するという意味で、豚肉料理は年越しに食べると縁起が良いといわれている。逆に食べてはいけない食べ物として、七面鳥(後ろに下がる)やカニ(横にしか動かない)が挙げられる。
すべての道は右足から始まる
家、会社、学校、年が明けてからどこに入るにも右足が基本。右足で入ると、これからの1年の幸運が約束される。
(取材協力)VIDA CIGANA