[シンチア・ユミ/NB]
クリスマスや大晦日など、年末のビッグイベントに向け商店が活気づいているこの時期。サンパウロ市の東洋人街リベルダーデにある媛屋や天満屋などで販売されている日本の製品が人気を呼んでいる。媛屋のオーナーであるチャエン・チェンさんによると、11月末から販売は30%伸びており、一番の売れ筋は家庭用品や陶芸品だという。
大勢の人で賑わう中、リベルダーデで買物をしていた客にも話を聞いてみた。サンパウロ市に住むテレザ・ポビアさん(48)と娘のララさん(22)は、休暇を利用して同地区に並ぶ店を回り、室内を飾るオリエンタル電飾器具を買いに来たという。テレザさんは「(電飾器具は)自分たち用のプレゼントなんです。クリスマスの時期に家を飾るのはいいですよね。以前サントスに住んでいたときでも、日本の製品を買うためにわざわざここまで来ていました」というほどのリベルダーデファンだ。
リオデジャネイロ出身のカリーネ・コスタさん(28)も、今回サンパウロに来た理由は日本製品の購入だという。「リベルダーデに来るのは2回目です。ここには何でもあるから、家の飾りにたくさんの物を買おうと思います」。今年のクリスマスは彼からプロポーズしてもらえたらいいなと微笑むカリーネさんの買物かごには、クッションのカバーから、お風呂用具、そして庭園用と思われるパラソルまであった。
店を訪れる客について媛屋のチャエンさんはこう語っている。「一般的に、自分が使うものに人はお金を惜しみません。お土産など誰かにプレゼントを買うときは少し安めの30レアルぐらいのものを買っていきます」
もちろんドイツ出身のホースト・ウルリッチ・グッチブロッドさん(41)のような例外もいる。ホーストさんは4年前からブラジルに住んでおり、日本にも2度の滞在経験がある。友人のプレゼントでも決してお金を惜しまず、リベルダーデでは100レアル以上もするティーセットを購入。大金をはたいた理由は「リベルダーデで売っている磁器製品は質が良いから」だそうだ。ティーセットのほかにも、キッチン用品やスリッパなども買っていたホーストさんは「このスリッパはちょっと変わっていて、試着してみたら、足の指に体重がかかるようになっていてとても履きやすかった」と大喜びだった。
また、天満屋に行けばホーストさんのような客も珍しくない。店長のルーシー・イチハラさんは「ここに来る客は、ブラジル人でも、日本人でも、外国人でも厳しい目を持った人が多く、質の良いものを求めます。そのためいい物なら高いお金も払います。とくに日本製の磁器製品が売れますね」と話し「クリスマス時期は利益はほぼ倍になります」と景気の良さをアピールしている。